🪓 ﾒﾙﾃｨﾌﾞﾗｯﾄﾞ攻略･地方

>>60、>>61の続き


「私立普通科メルブラ学園」


『運動部と文化系』、『陽と陰』、『動と静』
放課後になると教室から「にぎやかさ」が
体育館やグラウンドに引越しをはじめる。
しばらくすると、校舎は「にぎやかさ」が消え、
まるで廃墟のようになってしまう。
しかしその廃墟のなかで話し声、笑い声、人の気配、
などに気が付くと現実に戻される。
それまで自分が立っていたのは学校だったのか？

遠野「ああこの静かな場所はいったいどこなんだ？
　　　こんな場所があったなんて初めてみたよ」

七夜「食堂、売店、自販機、４時間前は戦場だった場所か」

遠野「静かなのはいい。誰も居ない教室そして廊下」

七夜「しかし声は聞こえてくるものだな、さてﾉ此処は？」

遠野「読書研究会。ここには知り合いが２人程…
　　　居た居た、キシマとメカヒスイだ」

キシマ「何用だ遠野？それに…」

七夜「七夜だ、部の見学にまわっている。邪魔しても？」

メカ「大丈夫デス」

七夜「で、読書研究ってのは、具体的には何するんだ？」

キシマ「とりあえず何でもいいから、本を読む」

メカ「吐ク程読ム」

キシマ「その為のおやつとジュースは忘れてはならない」

メカ「コンソメ味ポテチ、セットアップ」

キシマ「更にひたすら読む」

メカ「輪廻転生」

キシマ「今日はやってないが、俺一人だけで写経部もやっている
　　　　興味があったらきてくれ」

なかなかおもしろそうな部ではあるが…
ここまで見た感じではどうやらこの学園は
以外と部活というものはラフにできるらしい。
ま、俺好みな感じではあるね、どうも。
さてさて次は…

遠野「放送部だ、昼休みとかに音楽等などを流すのが此処だ
　　　けど部員が今一人だけで、リクエストがあまり無いから
　　　そいつの好みの曲ばかりが、流れているわけだ
　　　そうなんだろ？ネコアルク」

ネコ「おっす少年達、なんかようか？」

七夜「見学に…、しかし遠野。リクエスト無くて
　　　流す音楽が部員の好みって普通じゃないのか？」

遠野「けどチョイスが微妙すぎるぞ？
　　　今週の流す予定はなんだ？」

ネコ「Nightwishニャ」

七夜「じゃあ先週は？」

ネコ「さくらと一郎」

七夜「……先々週は？」

ネコ「マリリンマンソンにゃ〜」

遠野「因みに聞こう来週は…？」

ネコ「とりあえず水樹奈々かニャ？」

七夜「スマン、今度なんかCD持ってくるわ」

ネコ「待ってるニャりよ」

遠野「七夜、何持ってるんだ？」

七夜「ストラトヴァリウスとか林原めぐみとか」

ネコ「うほっ、いい趣味」

遠野「オイこら、理解してねぇじゃねぇか！
　　　それが昼休みに流す曲かよ！」

七夜「冗談だよ、T.M.Revolutionとか島谷ひとみとか、
　　　サーフィスとか、そのへんで」

ネコ「チッ、惜しいにゃ」
しかしあれだ、なんで皆CD持ってこないか理由はわかる。なんだかんだいいながら、楽しんでいるんじゃないか？この微妙なチョイスっぷりを。七夜「ここは…天文地学部ね、あまり聞かない名だな」遠野「今俺は野球部を貧血で休んでいるんだが、　　　放課後が暇でしょうがないから　　　此処にいることが多いんだ…レンいるかい？」レン「………（コク）」遠野「今日はこいつと部活を色々とまわってるんだ」七夜「七夜だ…って、え？」レン「………（クンクン）」遠野「あー、こいつは初対面の相手はにおいをかいて　　　どんなやつか調べるんだ。　　　…どうやら大丈夫そうだぞ七夜」七夜「それは僥倖」遠野「すまないがレン、今日はこいつといくところが　　　あるから今日はこれないゴメンな」レン「………（コク）」七夜「それじゃ失礼する…遠野、次はーーー」レン「………（あの人からあのこの匂いがする、あの人はいったい？）」

>>90の続き

七夜「遠野、次はどこにいくんだ？」

遠野「科学部だ。やあ琥珀さんシオン、お邪魔するよ」

七夜「七夜だ、見学にまわっている」

シオン「七夜…この学校の２人目の志貴ですね。
　　　　私の名はシオン・エルトナム・アトラシア、宜敷く七夜志貴」

琥珀「七夜志貴さん…ですね、どうも御丁寧に、
　　　どうぞゆっくりしていってくださいね、今お茶を御用意しますね」

七夜「シオン・エルトナムって…もしかして
　　　ワラキア先生の知り合い？」

シオン「確かにワラキアは私の兄だが…知っているのですか？」

七夜「昔からお世話になっていてね、そうか妹さんか」

シオン「もうすぐ兄は此処で勤めるらしいですけど、
　　　　妹としては微妙なところですよ」

七夜「ハハッ、確かに。俺個人からすればうれしいんだけどね」

琥珀「お茶がはいりまいたよー、茶菓子もありますよー」

遠野「琥珀さん、なにか混ぜてないよね？」

琥珀「志貴さん酷いです、確かに昔は混ぜた事はありました。
　　　けど４日前のことじゃないですか。
　　　もう忘れていることかと…酷いわ、志貴さん」

七夜「微妙に最近だな、けど遠野かわいそうだぞ」

遠野「わかったよ、頂くよ琥珀さん……なんか力が…」

七夜「お前血管が浮き出してきてるぞヤバくないか？
　　　琥珀、これなにか混ぜてたのか？」

琥珀「混ぜてないとは言ってないので」

シオンT「よくやりました琥珀。
　　　　 これでいい実験材料が手に入りました、早速研究を…」

七夜「おーおー、人格が変わってやがるねどうも。
　　　遠野も馬鹿だなぁ、匂いで毒が入ってる位解れよ」

で、その後なんとかシオンTからシオンに正気を戻した後、
シオンが謝りながら解毒剤を琥珀に作らせて遠野は元に戻った

遠野「酷い目にあった…入ってるのわかってたら止めてくれよ」

七夜「止める間もなかったし微量だったからな、
　　　しかし今のでやつれたかな、少し」

遠野「少し、な。なんか食ってなんとかしたいよ…そうだ。
　　　あそこはまだ行ってなかったよな七夜
　　　この学校の飢える者達のオアシス、それがこの料理部。
　　　七夜、お腹減ってないか？なんか食べようぜ」

しかしこの扉は開けるべきではなかったかもしれない、
のちに遠野志貴はそう語っている。

翡翠「見学ですか、ちょうど私の梅カレーが出来たところです。
　　　折角ですのでどうぞ食べていって下さい」

七夜「（遠野、気のせいか？俺には『梅』って聞こえたが？
　　　　この女は何か？魔法使いのババァか？
　　　　カレーに梅干しってのは、何かの儀式か？）」

遠野「（言うな、翡翠は苦手な料理を克服する為に
　　　　料理部に入部した事を俺も今迄忘れてたんだ）」

翡翠「おかわりもたくさんありますので」

遠野「覚悟を決めるか……大丈夫死ぬ訳……
　　　ｇ４２ｈｆ：あｆか＋ｓ２亜ｓ五エア♂♀〜！！（叫び）
　　　すげぇ……おい…しいよ…翡翠らしい…味…だ（昇天）」

七夜「遠野ッ！そんなにこのカレー…」

翡翠「おいしかったのですね…よかった…」

七夜「んなわけねぇだろうが！泡吹いて倒れたんだぞ！？
　　　普通上手かったらこんな風にならねぇだろうが！」

翡翠「え…そんな…だって姉さん…や、他の皆だって…」

七夜「それはおまえを落ち込ませない為だよ、
　　　この料理はマズイ食えたもんじゃない」

翡翠「…そ…んな…………うっ………ぐすっ…」

七夜「言い過ぎた、けどな一つだけ言っておく。
　　　確かにまずかったが、このカレーは一生懸命つくったんだろ？
　　　自己満足でなく他人に『おいしい』って
　　　言ってもらいたいっていう気持ちは伝わったよ。
　　　あとは腕を練習で上げろ、腕を上げたと思ったら俺を呼べ。
　　　いつでも食ってやる……ごちそうさん」翡翠「あ…全部食べてくれたんだ…　　　姉さんも全部食べられなかったのに…。　　　七夜さん……頑張ってみます。　　　絶対、あの人においしいって言って貰うんだから！」

>>91の続き

やれやれやべぇ約束しちまったなぁ。
さてこの泡吹いてる物体をどうしたものか…

シエル「あのその人、大丈夫ですか？」

七夜「あんたは…誰だ？」

シエル「教育実習生のシエル先生です。
　　　　その人気絶してるみたいですけど？」

七夜「ああ、保健室がしまっててどうしたらいいのか…」

シエル「大丈夫、私は保険の教生ですよ」

しばらくしてから遠野が目を覚ました。

遠野「迷惑かけてお見苦しいところ申し訳ない」

七夜「気にするな」

シエル「もう大丈夫ですか？」

遠野「大丈夫です、シエル先生有り難うございました」

シエル「それは重畳、重畳。またいつでも来てください」


遠野「七夜、結局どうするんだ部活」

七夜「おまえには悪いけど帰宅部にするよ。
　　　なんか此処の連中は、俺には眩し過ぎる」

遠野「そっか、ま、別にいいんだけどね。目的は果たせた」

七夜「目的？なんのことだ」

遠野「俺が『七夜と仲良くなる』って目的」

七夜「…やられた、生徒も意地が悪い。
　　　まったくかなわないね、どうも」

全部掌の中だった訳だ、どうも調子を崩されるなこの学校は…。
だが楽しいよ、楽しいってのは重要なことだ。
　　　

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うお、長かっただんだん書く量が増えてきてる

>>89、七夜に萌えるんすか、
俺的にはワルクと翡翠に萌を感じます。