近代の遊郭の話を少し書いておきましょう。
北海道だけではなく、明治以降この国は遊郭の設置を各地で進めました。
明治以降の遊郭の設置は国策であったと考えられます。
女性からの性の搾取でもありますが、同時にタコ労働者に代表される労働力の搾取でもあります。
労働者が働いて得た賃金を、労働者は使う場所がわからなかった。
使うとなったら博打かカイ春でしょう。
貯めるなり学ぶなりに使う方法もあったのでしょうが、誰もそれを教えなかった。
娼妓と労働者の富は忘八が搾取し、それをこの国は「富国強兵」の名のもとに国策として行なった。
それが良い事か悪い事かは私にはわかりません。
ただそんな事をしながらこの国は「マリア・ルス号事件」で国際的に人道主義をアピールした。
時代によって正義は変わる。人によって正義も変わるでしょう。
既得権益を守るのは仕方ないかもしれない。
しかし、それはお天道さまに顔向けてできる事なんでしょうか。
個人個人の正義は違う。
ただね、大人だったら子供に笑顔で伝える事を大切にしろと。
こそこそ隠れて銭貯めて、何が大人ですか。
青臭いかもしれないが私はそう思うのです。
そういえば、中島遊郭にこんな店があったそうです。
「鶴川楼」…
これ以上はやめときましょう。
あとは皆様にお任せします。
