後志管内蘭越町で2007年9月、札幌市の上野雪絵さん（当時37）を殺害、上野さんの長女（10）にも大けがをさせたとして、強盗殺人罪などに問われた渡辺勇一被告（38）に、札幌地裁は29日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
被告側は「被害者と車で移動していたが、途中で別れ、殺傷現場には行っていない」などと無罪を主張したが、辻川靖夫裁判長は上野さんらの携帯電話の位置情報や長女の証言から「被告と被害者は車に同乗し続けた可能性が圧倒的に高く、被告が犯人であると強く推認できる」と判断した。
その上で「かけがえのない生命を奪った結果は重く、長女も右半身がまひするなど、将来にわたり重い負担を負う。生涯反省の日々を過ごさせるのが相当だ」と述べた。
被告側は控訴する方針。
判決によると、渡辺被告は07年9月、蘭越町の道路工事現場で上野さんを鈍器で殴り殺害し、現金約40万円が入った財布を奪い、長女にも大けがをさせた。
過去のだが被害者も加害者もワクワクの会員だった事件
