プリンターのファームウェアアップデートを通じて純正インクカートリッジの使用を強制するHPのシステムは、2016年にダイナミックセキュリティが登場して以降、たびたび訴訟の対象となってきました。たとえば、2019年にはダイナミックセキュリティを巡る訴訟で150万ドル(当時のレートで約1億6000万円)を支払って和解しているほか、2022年にはヨーロッパの消費者団体が起こした訴訟で135万ドル(当時のレートで約2億1000万円)の和解金支払いに応じました。
また、「HP製の複合機においてインクが少なくなると、インクを使わない書類のスキャンやファックスすらできなくなることをユーザーに明示しないことは不当だ」という訴訟にもHPは直面しています。
HPが「プリンターがインク切れを起こすとスキャンやファックス機能まで使えなくなるのは不当」との訴訟に直面 - GIGAZINE