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⛩️ 神道・仏教


No.5641621
合計:
#609
>>605
貴殿は件の御質問を既に高橋さんにされているので、彼から然るべき回答があるとおもいますが、重ねて余人に質問なさるからにはお急ぎのことと察して、不肖、富士音楽猫が、回答させていただきます。

其の一

一応の本因妙を言葉から解釈すると仏を仏たらしめた根本の修行、これを本因と言い、そのあり方が妙すなわち思考や論議を超越していることを意味します。
換言すれば不思議ということです。後で説明する本果妙と相関関係にある概念とお考えください。
出典は天台大師の法華玄義巻七上です。
そこで説かれる本門の十妙の第一であります。

法華経如来寿量品第十六に云く

我れ本 菩薩の道を行じて成ぜし所の寿命 今猶未だ尽きず

の経文に本因妙が明かされています。

法華玄義巻七上に云く

本因妙とは本初に菩提心を発して 菩薩の道を行じて修する所の因なり
十六王子の大通仏の時に在りて弘経結縁するが如きは 皆是れ中間の所作にして本因に非ざるなり・・我れ本 菩薩の道を行ずる時とは中間に在らず 是を過ぎて已前の所作の道之を名づけて本となす為す 即ち是れ本因妙なり

ここで「成ぜし所の寿命」を智慧の寿命即ち本時の智妙となし、「我れ本行ず」を行妙とし、「菩薩行」を位妙とし、この三妙を本時の因妙と解説しています。
寿量品文上の釈尊が久遠五百塵点劫に成道したこと、すなわち本果妙の根本の原因が本因妙であります。
但し、法華玄義では境妙・智妙・行妙・位妙の四妙のうち境・行・位の三つは説かれていますが、修行の対象たる境妙については説かれていいません。

其の二に続く


[ 富士音楽猫 ]
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