9人乗り防災ヘリ墜落2人死亡、1人行方不明 群馬・長野県境の山中
10日午前、群馬・長野県境上空を飛行していた群馬県の防災ヘリコプター「はるな」(ベル412EP)と連絡が取れなくなり、航空自衛隊の救難部隊が出動、同日午後、両県境の山中で墜落した機体の一部とみられる破片が見つかった。
県などによると、はるなには操縦士と整備士のほか、県防災航空隊の隊長ら2人と吾妻広域消防本部の男性職員5人の計9人が搭乗。
破片が発見された付近で8人が見つかったが、うち2人の死亡が確認された。
6人の容体は不明。
自衛隊などが残る1人の行方を捜している。
国土交通省によると、はるなは群馬県中之条町の山中に墜落した。
同省は航空事故に該当すると認定。
運輸安全委員会は事故調査官3人を現地に派遣した。
県や、はるなの運航・整備を受託する東邦航空(東京都江東区)などによると、はるなは11日に全線開通する「ぐんま県境稜線トレイル」を上空から視察するため、群馬ヘリポート(前橋市)を午前9時15分ごろ離陸。