>>949続
「朝まで付き合える〜?たまにはいいじゃない、ねっ」
絢が白い歯を見せながら頬笑む。
「涼香の部屋に行ってみたいな〜。」
絢が部屋に来るなんて初めてのことだった。
これまで誘いもしなかった。なんとなく無理強いしてるみたいで出来なかった。
絢とふたりで女子会。
考えただけでドキドキした。
今まで、お互い特に話題にも出さなかった恋愛の話とか、プライベートの話とかしちゃうのかな?
知らなかった絢がみえちゃったりするのかな?
初めて友達の家に泊まりに行った、あの幼かった頃を思いだし気分が高揚する。
飲み会が終わり、駅に向かう私の足取りは軽かった。
絢のそれも私と同じ歩調で、時々私にもたれながら歩く姿が可愛かった。