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ゴルフ


No.6943096
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涙腺が緩んだのは“師匠”との抱擁だった。昌子は、大岩監督と抱き合った。「お前を(ゲーム)主将にして良かった」。この感謝の言葉に「(大岩)剛さんと(小笠原)満男さんと抱き合ったときが一番(グッと)来た」。記憶が、走馬灯のようによみがえった。

11年のプロ1年目。当時のセンターバック陣には中田、岩政、青木、伊野波と名だたる選手がいた。その中に高卒新人がぽつん。プロのレベルを知る。そのとき、一から指導を受けたのが、同じくコーチ1年目の大岩現監督だった。「コーチ陣も多くて、剛さんがほぼ『オレ専用』でした」。

厳しい言葉が飛ぶ。「そのステップは違うだろ」「もっと小股だ」。何度も繰り返した。「それが自分のプロとしての下地。W杯もそう。剛さんの教えをそのまま世界にぶつけた」。その守備が決勝でも映えた。

標高1000メートル超のアザディ競技場。空気抵抗が少なく伸びるボール。緩い土に長い芝生。10万人の大観衆によるブブゼラの音で、互いの声は全く聞こえない。隣の「(山本)脩斗くんを10回くらい呼んでも見向きもしない」。それでも声を張り続けた。「点は取れない」と覚悟し、体も張った。悪環境を最後まで耐え抜いた。


[ 匿名さん ]
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