船長は調べに対し「事故発生時は寝室で着替えていた」と供述していたが、久保記者は「事故発生から救出まで十分な時間があった。酒を飲んで寝ていて、慌てて出てきたのでは」などという現地メディアの見方を紹介した。
操舵室に中年の韓国人女性とフィリピン人の女性歌手が?
韓国メディアの報道では、さらにひどい実態が明らかにされている。
ニュース専門テレビ局「YTN」のサイトに14年4月28日、「船長が下着を着て脱出…なぜ?」という記事が掲載された。一部の乗組員が救助される直前に制服から私服に着替えたことが明らかになり、船長も乗客のふりをして早く救助されようと服を着替えようとしたが、間に合わず下着姿になってしまった疑惑が浮上している、と書いてある。
船長は救助船から降りた後も乗客を装い、応急室で治療を受けて毛布までかけていたそうだ。
まだ確認はされていないようだが、アジア経済が4月30日に公開した記事では、操舵室には船長のほか、中年の韓国人女性とフィリピン人の女性歌手が一緒にいたと報じられている。操舵室の扉には「統制区域」と書かれていて、関係者以外は立ち入れないはずだ。2人の女性は船長が救助された直後に救出されたという。