陸自 強制わいせつ事件 初公判 元隊員の3人いずれも無罪を主張
2023年6月29日 19時30分
おととし、陸上自衛隊の隊員だった女性に無理やりわいせつな行為をしたとして強制わいせつの罪に問われている上司だった元隊員3人の初公判が開かれ、いずれも無罪を主張しました。
おととし8月、北海道にある陸上自衛隊の演習場で、隊員だった五ノ井里奈さん（23）を押し倒し、服の上から体を触ったなどとして、いずれも元上司で、陸上自衛隊郡山駐屯地の部隊に所属していた元3等陸曹 渋谷修太郎被告（30）と関根亮斗被告（29）、それに木目沢佑輔被告（29）の3人が強制わいせつの罪に問われています。
福島地方裁判所で開かれた初公判で、3人はいずれも「服の上から体を接触させておらず、わいせつ行為にはあたらない」などと無罪を主張しました。
検察は冒頭陳述で、「当時、部屋では飲み会が開かれていて、上司から格闘技をかけるよう言われた3人が続けて被害者をベッドに押し倒し、わいせつ行為に及んだ」などと指摘しました。
29日の審理では五ノ井さんへの質問も行われ、「技をかけられるのを断ったら、その場の空気や人間関係を悪くしたり、訓練に支障を来すと思いました」と、当時の心境を証言しました。
そのうえで、「本当に心から反省し、事実を認めて罪を償ってほしいと思います」と述べました。
次回の審理は、7月31日に開かれる予定です。
