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神道・仏教


No.5771424
合計:
#223

■四有

心の働きや感情を持つものを有情(うじょう)といいます。生きているものの総称として使われています。衆生(しゅじょう)ともいいます。

この有情が、迷いの世界で輪廻転生するとき、その1サイクルのなかで、どのように存在するか、存在の状態を四つに分けたのが四有です。

本有(ほんぬ)・・・受生後から死ぬまで=現在の生存。

死有(しう)・・・・・死の瞬間=臨終。死ぬときの一刹那。

中有(ちゅうう)・・・死んでから次の生を受けるまで=死有と生有の中間。

生有(しょうう)・・・生を受けた瞬間。生まれる一刹那。

※一刹那は約0.013秒程度。

四有、それぞれの期間

生を受けた瞬間というのは、母親の胎内に魂が入った時点をさします。
仏教では、この時点を生まれた瞬間と考えます。したがって、母親の胎内に居る約10ヶ月の期間も年齢に加算され、母親から出た時には一歳と数えます。

生有と死有は、一刹那という、ほんの一瞬の短い時間です。本有と中有には、さまざまな期間があります。

本有は一念から億百千劫まで。
一念は短い時間を表す言葉で、1刹那から90刹那くらいといわれています。

億百千劫は極めて長い時間で、1劫は43億2000万年と言われます。

中有は中陰(ちゅういん)とか中蘊(ちゅううん)ともいいます。
期間は49日。

中有の期間の身体は、すでに次に生まれる姿をしていますが、ごく小さいため肉眼では見えないとされています。

中有は乾闥婆(けんだつば)とも呼ばれ、香りのみを食物とする霊的な存在=中有の身体で、食香(じきこう)とも呼ばれます。
中有の無い世界有情=心を持つものは少しでも良い世界へ生まれ変わるようにと、死有から生有までの中有の期間、七日ごとに供養が行われるようになりました。
そして七回目の四十九日が重要な供養日となり、満中陰と呼ばれます。


[ 匿名さん ]
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