<テコンドー>五輪銅の岡本さん、コーチ就任
毎日新聞 7月8日(水)10時16分配信
<テコンドー>五輪銅の岡本さん、コーチ就任
記念撮影に応じるテコンドー女子ヘッドコーチに就任した岡本依子さん(左)と現役復帰した笠原=東京都渋谷区の岸記念体育会館で、芳賀竜也撮影
日本唯一のテコンドー五輪メダリストが、2020年東京五輪・パラリンピックを見据えた指導を始めた。00年シドニー五輪テコンドー女子67キロ級銅メダルの岡本依子さん(43)が女子ヘッドコーチに就任。日本のテコンドー界でトップ女子を女性が指導するケースは珍しいといい、「女子同士だからと厳しくするつもりはないが、同性だから理解しやすい部分もある。シビアな指導になると思う」と意気込みを示した。
シドニー、アテネ、北京の五輪3大会に連続出場した岡本さんは09年2月に現役を引退。出身地でもある大阪でテコンドー教室を開校し、競技の裾野拡大に努めてきた。しかし、20年東京五輪開催が決まり、状況が一変。全日本協会執行部から「東京五輪が迫っており、日本唯一の五輪メダリストの経験を指導に生かしてほしい」との就任要請を受けた。
女子では、57キロ級の浜田真由(21)=ベストアメニティ=が今年5月の世界選手権を制し、五輪、世界選手権を通じて日本選手初の金メダリストとなった。また、49キロ級でロンドン五輪7位の笠原江梨香(24)=ゴールドジム=も現役復帰するなど、実力者がそろっている。岡本さんは「浜田をサポートしつつ、他の女子も育てていきたい」と期待する。