秋田市や千葉市の店舗で酒を万引したとして、窃盗罪に問われたプロ野球元巨人投手の無職小野仁被告（４５）＝横浜市港北区＝の論告求刑公判が２１日、秋田地裁（武田夕子裁判官）で開かれた。検察側は常習的で身勝手な行為として懲役３年を求刑した。検察側は論告で、常習性があり、起訴されたのは犯行の一部に過ぎないと指摘。「生活費を手に入れるための転売目的で、身勝手な犯行動機に酌量の余地はない」と非難した。
弁護側は最終弁論で、反省の念が強く、弁償もしていることから社会内での更生が適当として、執行猶予付きの判決を求めた。
起訴状によると、被告は昨年１１月～今年１月、秋田市や千葉市のスーパーマーケットなどでシャンパンやウイスキー計３１本を盗んだとしている。
小野被告は秋田経法大付高（現ノースアジア大明桜高）出身。日本野球機構（ＮＰＢ）のホームページなどによると、１９９６年のドラフト会議で逆指名した巨人に２位で入団。その後、大阪近鉄（当時）に移籍した
