福岡市の感染者2000人突破 新型コロナ、2週間で倍増
2020/8/18 6:00 (2020/8/18 11:39 更新)
西日本新聞 ふくおか都市圏版 泉 修平
福岡市で確認された新型コロナウイルス感染者が15日に累計で2千人を突破した。最初の感染確認から約5カ月が過ぎた7月31日に千人を超え、そこから、わずか約2週間で倍増。7月以降の流行の“第2波”では感染者の大半を30代以下の若年層が占めてきたが、8月に入って60代以上の高齢者の割合が上昇している。重症者や死者も出ており、市は危機感を強める。
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1日当たりの感染者は、7月31日に過去最多の116人が確認された後も高止まり。8月前半（1〜16日）の平均は60・9人で、感染が再拡大した7月後半（16〜31日）の40・5人を上回っている。
感染者に占める60代以上の割合をみると、7月は平均で9・4％にとどまっていたが、8月1〜7日が12・2％、8〜14日が16・4％と徐々に比率が高まっている。
高齢者の感染者数を押し上げる要因の一つが介護施設などでのクラスター（感染者集団）の発生だ。8月は特別養護老人ホーム2カ所で確認され、入所者計30人、職員計15人の感染が判明した。さらに、デイサービス施設1カ所でも集団感染が発生している。
8月6日には6月18日以来となる感染者の死亡が確認され、8月は16日までの死者が計4人に上る。重症化した感染者も7月はゼロだったが、8月は16日までに6人となっている。
市保健福祉局は「若者から家庭内感染などで介護施設職員らが感染し、施設にウイルスが入っているような状況」と分析。「高齢者が重症化しやすいことは確実。身近なところに新型コロナが存在していることを頭に入れ、日々の生活を送ってほしい」と注意を呼びかけている。
