ドラゴンボール新章 第88話
「ク、クソ！これまでか！」とベジータがザマス全王が撃ち込んできたカメハメ波に絶望感を感じた。
「こ、これは確かにどうする事も…」とフリーザもガックリと肩を落とした。
「と、父さん…」と仙豆で意識を回復させていた悟飯も思わず唇を噛んだ。
「み、みんな…す、すまねぇ…」と悟空自身も覚悟を決めた。
「悟空…いや、ここまでよくやってくれた感謝するぞ…」とビルスが悟空に呟いた。
そしてザマス全王が撃ち込んだカメハメ波が悟空たちを直撃すると思われたその時、突如ウイスが
現れ杖でカメハメ波を受け止めて、差し込まれながらもそれを弾き返し、ザマス全王の右側に通過
させていった。
「ど、どういう事だ！ウイス、天使は現世における戦闘は許されていない筈だろう！」とザマス全王が
ウイスに向かって叫んだ。
「えぇ、もちろんそれは分かっていますよ」とザマス全王に返すウイス。
「ならば何故！？」とウイスに聞き返すザマス全王。
「今のは戦闘ではなく、私が偶然この場に現れた際にあんなもの（カメハメ波）が飛んできたのですから
私は危機回避で弾き飛ばしただけですよ」とウイスがザマス全王に言い返した。
「ふ、ふざけた詭弁を…」とザマス全王がウイスを睨んだ。
するとウイスは「ふーん…あなたも分からない人ですね…もし私が戦闘で此処に現れたのなら思い切り
さっきの（カメハメ波）をあなたに命中させていましたよ」とウイスがザマス全王に返した。
「…ならばこれ以降の邪魔建ては間違ってもしないと約束出来るのだな？」とザマス全王がウイスに
確認するように聞くと「さっきのが邪魔建てとは聞き流す事が出来ませんが…ま、いいでしょう。それに
ついてはお約束しましょう…」とウイスはザマス全王に答えた。
第88話終了
