ドラゴンボール新章 第10話
界王神の話を聞いた悟空は「フリーザの体に触れた瞬間に…罠だったという事か…」と呟いた。
それを聞いていたベジータは「しかもそんな奴が身勝手の極意まで発動する…厄介なんて言葉じゃ
片付けられない相手だぞ…」と苦虫を噛み潰したような表情で言い、イラ立ちを隠せずにいた。
その時、悟飯がハッとなり「そう言えば界王神様は此処に来た時には事情を知っているようでしたね…」
と界王神に尋ねた。
「あ、はい。私はビルス様に…」と界王神が言い掛けると「東の界王神、そこまでだ」という声が聞こえ、
突如ビルスが現れた。
「ビ、ビルス様っ!」と悟空が驚いたが、ビルスは気にする事なく「悪いけど、今回の件はまだ推察の
域を出ていないんでね、詳しくは教えられないのよ…」と落ち着いた口調で話した。
「チッ!詳しい事は教えられないだと?ふざけるなっ!」とベジータがビルスに向かって叫んだ。
「フッ、何と言われようとも教えられないものは教えられないんだよ」とビルスがベジータに返した。
「クッ!言わせておけば〜っ!」と堪えきれずにベジータがトッポを倒した時のスーパーサイヤ人
ブルー2(仮称)に変身、ビルスに殴りかかろうとする。
しかし、ビルスはそれを右手の人差し指1本で受け止め「ベジータ、君は確かにトッポの破壊を破り、
トッポを打ち負かした。だが、そのトッポは所詮破壊神候補であって、破壊神ではない。本物の破壊神を
甘く見てもらっては困るぞっ!」と眼光の鋭い眼つきで、ベジータを牽制した。
その迫力にベジータは「ウッ…」となり、思わずスーパーサイヤ人ブルー2(仮称)を解いた。
「そうそう、それでいいんだよ。ベジータ…」と言いながらビルスはベジータに背を向け、姿を消した。
第10話終了