統一教会が、教祖の文鮮明(1920生まれ)によって韓国で創設されたのは1954年。日本では58年に布教がはじまり、64年、東京都によって宗教法人の認証を受けた。
政治とのかかわりができたのは67年以降である。68年、韓国に続き日本で結成された国際勝共連合(統一教会系の政治団体)の名誉会長は笹川良一。岸信介も発起人に名を連ねた。七四年に大々的に開かれた会合には福田赳夫大蔵大臣(当時)や安倍晋太郎ら衆参議員40人が出席し、演壇に立った福田は〈アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明〉とブチ上げた。