30年くらい前、自分が住んでた地区の子供会で小中学生を募って、夏休みに林間学校のイベントがあった。
子供会の親御さん数人が保護者になって、バスに乗って隣県の山の中にある「自然の家」みたいな施設に行って一泊する。
日中はハイキング、夜はキャンプファイアー、そして自然の家で宿泊する。
キャンプファイアーの時にズボンのポケットに入れていた財布をどこかで落としてしまって、でも自分は中学2年生だったので、あまり騒ぎになるのも同じ子供会の小学生たちの手前恥ずかしかったので、キャンプファイアーが解散した後に1人で落とした財布を探していた。
すると、保護者役で引率に来ていたどこかの親父さんが「どうした？」と心配そうに声をかけてくれた。
事情を話すと、周りに気遣ってくれて騒ぎにならないように二人だけで一緒に探してくれた。
30分くらいして草むらの中で、その親父さんが財布を見つけてくれた。
自分とその親父さんが財布を探している間に、ほかの子供たちは引率の親御さんたちと風呂の時間を終えていたので、自分は親父さんと二人だけで風呂に入ることになった。
自分は幼い頃に両親が離婚していて母親と二人暮らしだったので、大人の男性と一緒に風呂に入るのは初めてだったし、大人の男の裸を間近に見るのも初めてだった。
親父さんは固太りな体型で、脱衣場で服を脱ぐ親父さんは大きな背中とうっすら生えた胸毛と腹毛、もじゃもじゃの陰毛。
目に映る親父さんの体全部に妙にドキドキした。
親父さんは、中学生でそこそこ体に変化が出ていた自分に気を遣って「恥ずかしかったり、一緒に風呂入る嫌だったら言ってな」と言ってくれたが、自分は「一緒に風呂に入る」と言った。
