「嘘が通る社会」をつくったのは誰か
安倍氏の最大の罪は「嘘が通る社会」をつくったことだと私は思っている。
「モリカケサクラ問題」は消えたわけではない。その影響下で自ら命を絶った人もいる。
それを忘れてはならない。
「桜を見る会」問題では国会で118回もの虚偽答弁をしながら、捜査は終結。水に流された。
総理にならってか役人までもが嘘をつき、彼を喜ばすためにいらぬ忖度をし、
文書改ざんや統計の数字をごまかすようになった。最低だ。
この状況を招いたのは格差・能力差を是とする新自由主義思想であり、
責任はそれを信奉して国をミスリードした安倍さんにある。
未来を担う子どもたちが総理大臣の嘘のことを知ったら、
「総理大臣が許されるなら、自分が嘘をついてもきっと許される」と思うだろう。
自分が嘘をつけば、必ずどこかで誰かが傷つく──。
そんな当たり前のことがわからずに大人になり、
「嘘をついても許される」と考える人間ばかりになったら、この国はいったいどうなるのか?
そんな“悪い種”をまき、「嘘が通る社会」をつくったことが、
安倍元総理のもっとも大きな罪といえるのではないか。