ロシアのウクライナ4州併合、「決して」認めない=バイデン米大統領 9/30(金) 13:41配信
アメリカのジョー・バイデン大統領は29日、ウクライナ領土を併合しようとするロシアの動きをアメリカは「決して、決して、決して」認めないと述べた。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は30日午後にも、ロシアが占領するウクライナの4州の併合を宣言する見通し。
バイデン氏は、「これだけは非常に明確にしておく。合衆国はウクライナの主権領土を自分たちのものだとするロシアの言い分を決して、決して、決して認めない」と述べた。
アメリカはロシアが併合に踏み切った場合、追加制裁を科す考え。
ロシア政府はウクライナ東部のルハンスク、ドネツク、南部のザポリッジャ、ヘルソンの各州で行われた「住民投票」で、ロシアへの編入に対する賛成票が多数を占めたと主張している。
ウクライナと西側諸国は、みせかけの投票に過ぎないと一蹴している。
ロシアは投票は公正なものだと主張しているが、独立した監視体制はない。武装したロシア兵に投票するよう強要されたとの報告も広まっている。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「偽の住民投票」に価値はないとし、ミハイロ・ポドリャク大統領顧問は「集団暴力」だと述べた。
■ザポリッジャとヘルソンを「独立領」に
プーチン大統領は29日、併合に向けて、ザポリッジャとヘルソンを独立領とする法令に署名した。
ロシア国営メディアが公開した文書には、2州の独立は国際法に従って認められ、「国連憲章に明記されている」と書かれている。