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🌸 雲南市雑談


No.9575920
合計:
#267
島根県雲南市の非公式キャラ雲子ちゃんの会会長、金築莉那さん(31)

 出合った時は、やはりびっくりした。渦を巻いたデザインの、「雲子(うんこ)ちゃん」という名のキャラクター。トイレのアレでなく、島根県雲南市生まれの妖精という設定で、人口減と高齢化に悩む市の非公式キャラだ。市うんなん暮らし推進課の定住支援スタッフとして、その抜群のインパクトをいかし、移住を思案する人に接近する。
 雲南は田畑の実り豊かで、手にする食材はすこぶる新鮮だと思う。昔ながらの顔の見える間柄がいきており、互いを気遣いながら暮らしてゆける。隣り合う松江市などに足を伸ばせば買い物にもまず不便はないと感じる。東京や大阪で開く移住者向けの催しでは「ちょうどいい田舎です」と呼びかける。

 ただ、合併でできて20年の新しい自治体だ。県外での知名度はいま一歩。ウンナンと読み方を伝えることから始める場面も多い。そこで雲子ちゃんのインパクトが力を発揮する。ブースではぬいぐるみを携え、帽子をかぶり、バッジやシールを配る。「えっ?」「おもしろい」と足を止めてくれる人とのやりとりから、わが雲南の魅力を語る。

 有志でつくる「雲子ちゃんの会」の会長を務める。着ぐるみをつくり、さらなるPRを、とクラウドファンディングで寄付も募った。1年先ぐらいには実現させ、県内外のイベントに連れてゆきたい。

 「シンプルでゆるくて、名前とのギャップがいい。なかなかいないキャラクターだと自負しています」

 雲南は自身、幼い頃を過ごした地だ。慕ってきた祖父母との追憶も多い。地域おこしに興味を抱き、大学では関連の勉強に取り組んだ。島根県への郷土愛がふくらみ、「外から島根を見てみたい」と愛知県の山間の村で暮らした経験もある。その頃を思い返すと、移り住んでくる人の心細さや困りごとが肌でわかる。

 まだ雲南の地に慣れぬ人へのケアに努めている。雲子ちゃんをお手本にした、柔和な笑みを心がけて。(木元健二)

     ◇

 かねずき・りな 鳥獣被害に悩む農家の実情を知り、狩猟の免許をとり、猟に出たこともある。モットーは「自分の機嫌は自分でとる」。仕事に幼子の育児に忙しい日々。時々、晩酌をしながら、好きなお笑い芸人をテレビで見て、一息つく。


[ 匿名さん ]
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