今までは宮城・福島沖の地震があると、遅れて茨城、すると千葉県で地震が発生するということを繰り返していましたが、昨日からは単独で、しかも最後;5:43にM5.2が来ました。
29日からの地震を見ると深さが20~30km、場所はN35.1°~35.5°E140.1°~140.6°とやや広がりをもっていますが、以前のデータを見るとE141°、深さ10kmぐらいだったので、以前の震源より50kmぐらい千葉県側に近づいて、深さが深くなっています。これは太平洋プレートの沈み込みによるプレート境界が海溝側ほど浅く千葉県側になるにしたがって深くなるためで、震源の深さから太平洋プレートの上に乗っている北米プレート側でマグマの上昇や岩石の変性などで震源になったと考えてよいと思います。
今後ですが、2通りの見方があると思います。
1)中央構造線の東端=高崎(前橋ー舟橋ー千葉ー(外房線)ー白里・・・の延長にあり、中央構造線の断層の拡大や活性化による。
⇒この場合は近辺の活断層への影響が心配ですが、以前にあったように震源が断層に沿って東京・埼玉方面に移動する。同じ場所での群発地震としては長期化は心配ない。ただし相模湾への影響があるかも。
2)もともと断層が海域にもあって、今回は地下で能登半島と同様な変化が生じて、生じた水や溶岩が断層に貫入してきた。原因は震源地周辺の地殻構造の大きな変化による。
⇒この場合は地震は同じ場所で長期にわたり多発する。規模も大きくなる。
断層優位?地下の構造変化優位? さぁ、どっちかな?
2・3日様子を見るしか・・・
地震研は今度は能登に集中してて、直近の太平洋側にはあまり触れていないようです。次回の会議は3月10日頃です。資料がUPされるのを待ちましょう。