コロナに感染した若者たちの多くはコロナを信じておらず、ワクチンに対しての正しい知識も持ち合わせていない。
そんな彼らが感染し、重症化して初めて現実が理解できるようになる。人工呼吸器を挿入する段階になると、「お願いです、ワクチンを接種してください」と懇願するという。
しかし、回復が困難な患者に「今更接種しても、もう遅い」と宣告しなければならない。
重篤な患者のほとんどは、最期にはワクチン接種をしておけばよかったと泣きます。
そして、彼らは私に「コロナはデマだと思った」「コロナはただのインフルエンザだと思った」「コロナによるパンデミックは政治的なものかと思った」と話すのです。
また、ワクチンを接種するのを拒んでいる人は、専門家や医師に相談せず、他の情報をもとに判断している人がとても多いこともわかりました。
彼らは一様にこう言います。「この人がこう言ってたから」「SNS、Youtubeで見たから」「ワクチンは危ないというメールが届いたから」
でも、彼らは自分が感染して初めてそれらが間違っていたことを知り、最後にワクチン接種を望むのですが、それはもう手遅れなのです。
ワクチン接種をしなかった人が死ぬのを見るのは、私のような医師や医療スタッフにとって、本当に辛いことです。