>>138
で、横で、わだが正座して泣いてるんですよ。
で、「次、わだが埋められるんや」と思うたら、5人組の先輩が「おい!わだ、行くぞー帰るぞー」言うて、わだ連れて帰って行くんすよ。
「俺1人かー?」言うて、わだを車に乗せて山を降りていくんですよ。「俺、ピンかー」言うて。
どないしよっかなーって、周り真っ暗で何も見えないんですよ。
そしたら車が一台上がってきたんですよ。
なんや、「ドッキリや、ビビったかー?」っていうやつか思うたんですよ。
そしたら、二人組が降りてきたんですね。
1人懐中電灯持ってるんですよ。
なんやカップルなんですね。
カップルが肝試しに来てるんですね。
「僕がすいません、すいません」って言ったら、懐中電灯持った女の子が彼氏に「今何か聞こえへんかった?」って。
彼氏の方が「お前な幽霊なんかおらんわ、脅かすなや」って言うて。
そして僕が、「すいません」って言うたら、二人ともピタッって止まって、懐中電灯を持ってた女の人が僕の方をそぉーっと照らしたんですね。
そしたら、生首の霊やと思って、「ギャー」言うて、「待ってくれ待ってくれ」言うても、車に乗ってブワァー降りて行くんですよ。
「待ってくれー」言うて、僕、ワンチャンス逃したんですよ。
「最初から助けてくれって」騒いどったらよかったって。
何で俺最初様子みてたんや、アホなことしたなーって。
そっからどれくらいの時間が経ったんでしょうね。
左の方から4歳か5歳くらいの女の子の声が聞こえるんですよ。