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そのリヒテンシュタイン、ハンス・アダムス2世公爵(第15代)を元首とする、スイスとオーストリアに隣接する独立国ですが、この元首を中心とする政治制度は、とても21世紀とは思えないような国家運営です。
リヒテンシュタインは1719年、リヒテンシュタイン家が購入した領地に神聖ローマ皇帝が自治権を与え公国になりました。外交の多くはスイスが代行、通貨もユーロではなくスイスフラン。世界銀行によると、2010年の1人あたり国民総所得(GNI)は13万6540ドル、世界2位で日本の3.2倍という高さ。要するに、「金持ち小大国」なのです。