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タイ雑談総合


No.4509601
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◆バンコクで反政府デモ、参加者2人撃たれけが 絶対王政反対で独大使館に書簡

2021年11月15日(月)

14日午後、バンコクで1000人規模の反政府デモがあり、タイの公共放送タイPBSなどによると、少なくともデモ参加者2人がゴム弾のようなもので撃たれけがをした。

今回のデモは、タイ法裁判所が今月10日、タイの王室改革や不敬罪の廃止を求める民主派指導者の言動を憲法違反とする判決を下したことに抗議し、行われた。

デモ隊は高架鉄道BTSナショナルスタジアム駅からサトン通りのドイツ大使館まで行進し、絶対王政に反対する声明文を大使館職員に手渡した。ワチラロンコン・タイ国王は例年、ドイツに長期間滞在するといわれる。

タイでは王室改革は公に語られることのないタブーだった。

しかし昨年8月、バンコクで行われた民主派による反政府集会で、登壇した民主派指導者が、財務省と王室財産管理局による国王の資産管理、王室関連予算の削減、王室による寄付要請の中止、国王と王妃、王位継承者、摂政に対する批判に重刑を科す不敬罪の廃止といった要求を打ち出し、議論が活性化した。

軍を母体とする王党派のプラユット政権はこうした動きの抑え込みを図り、民主派指導者多数を不敬罪、煽動罪などの容疑で逮捕。

さらに憲法裁が、王室改革を求める言動を「国王を元首とする民主政体の転覆を図るもの」として憲法違反と認定、禁止した。

この判決を受け、王室改革を支持する野党第2党でリベラル派のガウクライ党は解党処分を受ける恐れが強まっている。

プラユット首相は陸軍司令官だった2014年、バンコクで発生した大規模な反政府デモをきっかけにクーデターを起こし、タクシン元首相派の民選政権を倒して軍事政権を発足させた。

内外の圧力を受け、2019年3月に2011年以来初めての議会下院選挙を実施。軍政の傀儡(かいらい)政党であるパランプラチャーラット党、軍政が議員を選任した非民選の議会上院(定数250)などの支持を受け、首相に再任された。

現政権は上院という名の非民選の最大政党を擁する王党派の旧軍政勢力が民主的な衣をまとった形。

軍と憲法裁、最高裁が脇を固め、民主派が求める王室改革や民主化の推進は困難な状況だ。


[ 匿名さん ]
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