被爆者たちは落胆を隠さなかった。日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸季市事務局長は、21日のオンライン会見で冒頭、こう述べた。「一縷の望み、希望を完全に打ち砕かれた。今は怒りに震えているところです。核抑止論をもって、核の傘の下で戦争をあおるような会議になった」
文面は、核兵器禁止条約にも核廃絶にも触れていなかった。田中熙巳代表委員は「最初から広島が貸し舞台にされると思っていた」。参加者からは、ゼレンスキー大統領の広島訪問にも疑問の声が上がった。「広島の地で武器の供与を決めてほしくなかった」「武器では人を救えない」「歓迎ムードで報道されている」……。