臨時休校に伴って仕事を休んだ保護者のうち、個人で業務委託を受けて働くフリーランスに、国は支援金を出す。
ただ、風俗業界で働く女性らは除外された。
厚生労働省は「雇用助成金の対象外となっており、今回も同様の措置」と説明するが、シングルマザーが多く、困窮の恐れが高まる。
性風俗従事者の労働環境改善に取り組む団体「SWASH」は2日、「職業差別をせず、親子の生存権を守ってほしい」と見直しを求める要望書を厚労省に出した。
国は2月27日から6月30日の間、小学校や保育所などに子どもを通わせられず、休まざるを得なかったフリーランスに日額4100円を支給する。
一方で風俗営業の接待業務や、異性の客への接触に関わる業務などは除外した。
デリバリーヘルスやキャバクラなどで働く人が該当するという。
厚労省の担当者は、風俗事業者が雇用助成から外れていることを理由に挙げた。
「暴力団とつながりがあったり、違法状態で営業したりする店に助成することが過去に問題となった。業務委託を受けて働く人は個人事業主であり、事業者と同じ立場」と話す。