国土交通省は、４車線化を進める北上市相去町の国道４号北上拡幅（３キロ）について、２０２３年度に予定していた全線開通の時期を延期する。地盤が軟弱で追加対策が必要になったためで、同年度は約５００メートルのみ拡幅する。産業集積が進み渋滞が問題となっているが、現時点で全線開通の時期は未定。
岩手河川国道事務所によると、舗装の施工に先立ち地質調査を行った結果、拡幅部分に地盤が弱い箇所が複数確認された。軟弱な粘土質を多く含む土で一部掘削し、良質な土に置き換える。追加対策が必要な区間は上り線で１・６キロ、下り線で２・１キロに及ぶ。
これに伴い、２３年度は南部工業団地口交差点－洞泉寺前交差点間の約５００メートルのみ４車線化する。残りの区間は、走行性や安全性を確保するために段階的に拡幅する。
