殺人：６カ月長女殺害で３７歳母逮捕 奈良県警
毎日新聞 2015.6.12
生後６カ月の長女の顔に布団をかぶせるなどして殺害したとして、奈良県警奈良署は１２日、奈良市柏木町、無職、影山恵（けい）容疑者（３７）を殺人容疑で逮捕した。
同署によると、影山容疑者は育児に悩んでおり、「この子がいなくなったら楽になれると思った」などと容疑を認めているという。
容疑は１１日午後８時〜１２日午前０時ごろ、自宅２階の寝室で長女蘭ちゃんの顔に掛け布団をかぶせるなどして殺害したとしている。同署は司法解剖して詳しい死因を調べる。
同署によると、影山容疑者は、単身赴任中の夫（４０）の実家で夫の両親と蘭ちゃんの４人暮らし。
昨年１０月に出産のため千葉県から移り住んだ。同１２月に出産し、家族は「育児ノイローゼで通院していた」と説明しているという。
１２日午前０時過ぎに、義父が「子供が息をしていない」と１１９番し、搬送先の病院で蘭ちゃんの死亡を確認。
影山容疑者は当初、「思い当たることはない」と説明していたが、同日午前１１時過ぎに家族らに付き添われて同署に出頭した。
奈良市によると、今年３月に影山容疑者の家族から「育児について相談に乗ってほしい」と電話があり、同月から２週間に１回のペースで保健師らが自宅を訪ね、育児法などをアドバイスしていた。
乳児健診も受け、５月２０日に最後に訪問した際にも特に変わった様子はなかったという。
市の担当者は「このようなことになり残念だ。支援が適切だったか振り返り、検証したい」と話した。
