僕は待ち時間やポラタイム中に読書するため、いつも膝の上に本を置いてステージを見ている。この日は被りに座っていたのだが、三回目の中条彩乃「中条さんま」ステージ中の出来事。
立ち上がりのパート。猫（に扮した彼女）が僕の方を覗き込んだので本を見せると、猫にその本を奪われてしまった。猫はそのまま何ごともなかったようにポーズを切り続け、盆の上を猫と一緒に僕の本が回っている。
取り返そうかと思ったが、猫が本を返さないということは「ひょっとして、まだ何か企んでいるのかも…」と思い至り、本はそのまま盆を回るに任せておいた。
すると猫は本を携えて本舞台に戻って行き、あろうことか七輪の上に載せてしまった。「燃えてまうやないか！」（笑）
ステージのエピローグ。七輪の上に置いてある本に気付いた可憐な女の子がその本を開いた時に見せた表情が絶妙で、お客さんたちの笑いを誘っていた。
見事なアドリブを披露するレアなステージ。中条彩乃、天才だな！みたいな。
このエピソード、実はこれだけで終わりじゃなかった。トリの矢沢ようこ三回目ステージ。何と、彼女までOPショーで僕の本を持って行ってしまうというまさかの二段オチが待っていた。
本当に、踊り子さんたちの機転とサービス精神には脱帽である。
