3 中条彩乃（1994.7.5生,2017.10.21Debut,ロック座）
一回目「for me」
シリアスな表情で情感豊かに踊りソリッドにポーズを切る一曲目、シャープさと優雅さを兼ね備えた二曲目、幻惑するような動作で見せる三曲目、柔らかく包み込むように踊る四曲目、開放感のあるブライトな立ち上がり、ハッピーに躍動するラストのダンス。彼女の演目中、屈指の名作。まったく隙のない洗練を極めたパーフェクトなステージだった。まさに、珠玉の17分である。
偶数回「ぎゅうにゅう」
大仰なつかみからキッチュなキャラ物が炸裂する一曲目、取説みたいな二曲目、人を食った三曲目、ノリノリの四曲目、ガテン系の五曲目、妙に溌溂とした六曲目、無駄に健康的な七曲目、肉感的に迫るベッド入り、ファニーなベッド中、フリーダムな立ち上がり。彼女の演目中、屈指の怪作。まったく訳の分からない混沌を極めたエキセントリックなステージだった。まさに、どうかしてる17分である。
三回目「蝶と花」
美しい手の軌道を描きながら精緻に舞い踊る一曲目、浮遊感のあるライト＆メロウな二曲目、やや湿度を帯びたセンチメンタルなベッド入り、イノセントに煌めくベッド中、ポジティヴに疾走する立ち上がり。神経の行き届いた緩急自在のソウルフルなステージ。見ていて胸が熱くなった。最高！
