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🛎️ 男子プロレスラー


No.570872
#360
「こっちで気楽にやっていこうと思っているんですよ」
この時、高千穂はジロリと天龍を睨みつけた。
それは意外なほど厳しい視線だった。
「日本に帰れば何人かは天龍という名前を知っているよ。でもアメリカじゃ誰も知らないよ。そっちは帰ろうと思えば帰れるけど、俺は帰る場所がないんだ。帰れる場所があるだけいいじゃないか…」
高千穂の言いたい事は痛いほどわかった。
そして、その厳しい生き様にショックも受けた。
この頃、高千穂は全日本プロレスのコーチ役になる事を嫌い、あくまでも第一線のレスラーであり続けようとして30歳を過ぎて、生まれたばかりの長男を連れてアメリカに渡ってきた人なのだ。
天龍は自分の甘えた気持ちが恥ずかしかった。


[ 匿名さん ]
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