>>396
後部座席に座った私に続いて、彼も隣に乗り込んできました。
彼は片手を出して、握手する形になりました。
来てくれてありがとう嬉しいよ、と言ってくれました。
なかなか人と握手する事が無かったので、これは彼なりの挨拶の仕方なのかなと思う事にしました。
握手なら手は直ぐにはなすと思うんですが、彼は力強くずっと握ったままで、腕を引っ張って引き寄せ様としてきました。
私は怖くなって、振りほどこうと反対側に反り返ります。
彼はそのまま私の体に覆い被さってきました。
これがメールのやり取りをしてた彼なのか？
待ち合わせした相手は、別人なのではと思いました。
彼の力は強くてなかなか身動きが取れませんでした。
胸の辺りに乗ってこられマウントを取られました。
頰を叩かれ口を押さえられました。
もう私は、首を絞められて殺されるんじゃ無いかと思いました。
それで山に捨てられて放置。
その場所に駐車してたのは私達だけで、助けてくれる人は居ません。
ここで乱暴されて死んだら新聞に名前載るよなとか、マイホームに家族はずっと住めないだろうなとか悪い事しか考えられません。
浮かれて待ち合わせして、現実はこんなものです。
情けなくて情けなくて涙が出ました。
抵抗してもムダだと思いました。
顔周辺に跨ってきました。
ファスナーを下げて口に咥えさせようとしてきました。
