価値の低い土地を高額で売りつけるいわゆる「原野商法」の詐欺グループの判決公判が、１２月８日、岩手・盛岡地裁で開かれ、男ら１０人に実刑判決が言い渡された。
判決を受けたのは、栃木県佐野市の会社役員・今友幸被告（３８）ら１０人。
判決によると、今被告らのグループは３年前、二戸市の女性など９人に土地を高値で買い取ると嘘の話をもちかけ、手数料などとして合わせて７７００万円余りを騙し取った。
判決公判で、盛岡地裁の加藤亮裁判官は「被害額のうち４３００万円ほどが弁済されているが犯行は組織的で職業的である」と指摘。
多くの実行役を務めた今被告には懲役７年、営業役を担当した９人には懲役３年６カ月から５年６カ月の、いずれも実刑判決を言い渡した。
