しかも、その仲間の中に俺を中学時代の頃イジメてたヤツまでいる。
なんてついてないんだ。 泣きじゃくる俺にさっきのカップルが仲間に話したであろう、俺を指差しニヤニヤしてる。中学時代のヤツも気づいたようだ。 はぁ。 本当ダサい。また逃げ出したい。
下を向きつつ、ヤツらがいる手前の道を曲がった。
案の定、曲がった途端、怒号が聞こえた。。
おい！こらぁ！
もうダメ。逃げる気力もない。
むしろ、さっきまで泣いてたのが嘘のように涙も止まっていた。震えも止まっている。 そう、もう覚悟ってヤツだね。 ダサくていい。笑えよ。俺は正義を守る為にやった行動だ！ただ...空振りになっただけだ。
曲がった所で逃げずに立ち止まった。
怒号が聞こえる。 なんかおら！うるせぇんだよ！おらぁ！こらぁ！
？？ 違う。俺じゃないようだ。
曲がり角からこそ~っと覗く、中学時代のヤツとカップルの男が胸ぐらを掴み合い、もめている。
俺はそこから様子を伺い、眺めていた。
