2020年版を見た今となってみると2016年版は男性脳の作品って感じがするな
予算の都合で尺を短くしなければならないってなったときに、2016年版はリンの話をばっさり切った
それはそれで戦争の中の生活史、あるいはポスト震災を生きるという時代性を背負った筋の通った一品となったが、
原作のこうの史代は批判はしないものの「リンのところを全部切っちゃうなんて妙なことをするなあ」という反応だった
2020年版を見るとその理由がよくわかる
こうの史代は片隅の物語の主要ファクタとして「女の目線から見た女の戦争、女の人生」を真ん中に組んでた
リンのエピソードをばっさりやっちゃったことでその正面一角が全部なくなってた
2016年版のテンポの軽快さも好きだけど、やっぱり2020年版がとんでもなくすごいわ