>>17
あとベトナム人の戦い方ですね。
AKのこともそうなんですが、ベトナム人の勝利も末端までの兵站線を上手く使えたことが彼らの勝利の一つの理由だと言えます。
大きくは戦略道路としてのホーチミン・ルートが有名ですが、より末端の兵站線の利用も重要です。
もちろん北ベトナム軍やベトコンは機械化…自動車化は全然貧弱です。
末端までの兵站線にしっかりした道路を作ることも出来ません。
では彼らは山がちで密林の多い地理的条件で、どうやって兵站線を維持し、活用したのか?
(もちろんベトナム民間人の暗黙の支援はあったにせよ、です)
実は彼らは山間部の悪路を兵站線として利用するために、自転車を効果的に使っています。
その自転車に人間は乗りません。
目一杯の袋に入れた弾薬…それは150㎏を超えたそうです…を、自動車のフレームくくりつけ、それを手で押して道なき道を踏破したのです。
ベトナム人はこうしてジャングルでの末端への弾薬前送能力を確保し、結果的に勝利しています。
第二次大戦中の我が国に、この発想が無かったのは、後知恵とはいえ情けない気がします。
相変わらず輸送には世話に手間のかかる馬(ヨーロッパのようにミュールではない)を使ったばかりか、全く役に立たない水牛まで使おうとした無知っぷりには悲しくなります。
工兵の機械化が無くても、輜重が自動車化出来ていなくても、ベトナム人は米軍に対抗可能な弾薬前送能力を得る方法を考え出し、実行することが出来たのです。
そういうところも、我々がベトナム人から学ばなければいけないことかもしれませんね。