55歳の幹部自衛官と業者を逮捕、弁当の水増し発注で約95万円だまし取る…「糧食班長」の立場悪用し、使える食堂を“使えない”と偽って犯行 余罪あるとみて認否明かさず捜査
2/17(土) 16:41配信
HBCニュース北海道
去年１月、北海道の旭川駐屯地で、弁当を水増し発注し、およそ95万円をだまし取ったとして、55歳の幹部自衛官と食品などの販売会社の会長が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、旭川駐屯地業務隊補給科の２等陸尉、目時芳幸（めとき・よしゆき）容疑者55歳と、旭川市の日用品・食品等販売会社、加藤商事の会長、宮崎二維（みやざき・ふたい）容疑者76歳の２人です。
２人は共謀し、去年１月、旭川駐屯地で弁当を発注する際、５日間で合わせて1250個分を水増し発注し、その代金94万5000円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、目時容疑者は去年12月まで、旭川駐屯地の隊員の食事、それに伴う予算管理を担当する「糧食班長」でした。
当時、旭川駐屯地では、２か所ある食堂のうち、１か所が配水管工事で使えなくなっていましたが、目時容疑者は、もう１か所も使えないということにして、弁当を水増し発注。
だまし取った金額分の一部を、少なくとも10万円分を超える商品券、除雪用品や空気清浄機といった品物で受け取っていたとみられています。
警察は、捜査に支障があるとして２人の認否を明らかにせず、余罪があるとみて引き続き調べをすすめています。
目時容疑者の逮捕を受け、旭川駐屯地業務隊長の杵淵賢一(きねぶち・けんいち)１等陸佐は「部隊としては大変遺憾であり、警察の捜査に全面的に協力するとともに、明らかになった事実に基づいて厳正に対処したいと考えております」とコメントしています。
