批評ねぇ……うーん。
とりあえず、短かったしちょっと書き換えてみたんだけどどうだろう。
結構自己流の解釈も入れてしまって申し訳ないけど。
余計なお世話だバカヤロー!!な感じだったら、遠慮なくシカトしてくれぃ。
おぼろげに目を開くと、古い天井が視界に広がった。
「ここは……」
まだ朦朧としている意識の中、ゆっくりと上体を起こす。
それを合図に、体のあちこちが針でも仕込まれた様に酷く痛んだ。
「痛っ!」
思わず顔を歪める。
しかし、それで逆に目は覚めた。
天井も含め、回りの全ての風景にはっきりと見覚えがある。
「俺の家、か……?」
しかし、ここに自力で辿り着いた覚えは無い。
一体、俺はどうしたのか?
痛みに耐えつつ、記憶を整理し始めた。
確か今朝、学校でアルクェイドのBE立ちCを喰らって倒れ……いや、待て待て。いくら何でも
そんな程度で俺が意識を失うはずがない。
もちろん済まし顔でその場を去った後、体育館裏で泣きわめく程度のアフターケアは必須だが。
「となると、体調でも悪くしていたのか……———!!」
体調。その単語で、俺の曖昧な記憶は全てが繋がった。
今も残る身体への違和感。これは今だけではない、今朝も確かに此処にあった。
そう、風邪だ。俺は風邪を患ったのだ。
「しかし、週番と皆勤賞の為にと無理して学舎(まなびや)へ……」
そこまで繋がった時点で、ハッと気付いた。
時計へ目をやれば、午後四時過ぎ。当然、授業はとうに終わっている。
それどころか、部活も始まっている時間帯だ。
———と、言うことはだ。
「か、皆勤賞が……っ!」
無欠席・無遅刻・無早退が条件の皆勤賞。
掘り起こした記憶の中に俺が出席を取られる姿はなく、時刻も放課後。そして俺は家に居る。
これは、明らかな「早退」だ。
皆勤賞の条件・無早退を、完全に破り捨てる行為だ。
まして小・中学校までは完全に貫き通してきたモノをこのような体調管理の失敗ごときで
逃したのだから、もはや俺の無念はガード不能バグが発覚したうえアルク永久まで発見された
2005年10月20日のだ○さ大佐に匹敵する!
「……エコールへ行こうぜ、久々に泣けちまっ————」
ぴーん、ぽーん。
……呼び鈴?
誰だ、こんな時間に俺の至高のネガティブ空間へ踏み入る奴は。
まだ熱の所為でふらつく足取りで、玄関へ向かう。
知り合いであろう事を考慮し、いつもの王子フェイスへの移行も忘れない。
「はい、どちら様で……弓塚?」
訪ねてきたきたのは、弓塚さつきだった。
特に何もない、平凡なクラスメートだが……手には何やらスーパーの袋を下げている。
「こんにちは、七夜君。学校終わったからお見舞いに来たよ。具合はどう?」
「あ、あぁ、そうか。わざわざすまないな」
なるほど、単に見舞いに来てくれたようだ。
確かに、この結託の無い笑顔を見れば、先程までの負の感情も少しは癒される。
こちらとしても、快く対応するのが礼儀だろう。
「まだ熱があるみたいだ。それになぜか体中が痛い」
「えっ。それ大丈夫なの?」
「ああ。アルクェイドにもらったのは一撃だけだったはずだが……なぁっ!?」
ふと自分でも気になったので服を軽く捲ってみると、アザ、アザ、アザ。
ほぼ体中がアザで覆われ、皮膚が元から紫色なのではないかと疑える程だった。
さすがにこれは、弓塚も覗き込んで顔をしかめる。
「うっわ、痛そう……多分、ネロ先生のせいだね」
「ネロ先生?」
猟犬から北極熊まで数々の動物を飼いならしている偏屈教師。
宿題を忘れたり掃除をサボッたりした生徒を666回殴りつけることで有名だ。
が、それとこれとは話が違う。思わず首を傾げた。
.