実際は勤務していない喫茶店の給与明細書を偽造し、生活保護費をだまし取ったとして、大阪 府警交野署は2日、詐欺などの疑いで、大阪府枚方市杉山手、元看護助手の無職、日本名・石井貴久美容疑者(49)を逮捕した。
日本名・石井貴久美は「間違いない。いつか、 警察が来ると思っていた」と容疑を認めているという。
日本名・石井貴久美容疑者は今年2月に自宅を新築していたといい、同署は、日本名・石井貴久美がだまし取った生活保護費を住宅の購入資金や生活費などに充てていた可能性もあると見て調べを進める。
日本名・石井貴久美の逮捕容疑は、平成21年12月〜23年6月、同市内の病院に勤務し、月約20万円の給料があったにもかかわらず、収入は数万円程度と見せかけるために喫茶店の給与明細書を偽造。
交野市福祉事務所に提出して、生活保護費計約435万円をだまし取ったとしている。
同市によると、当時、子供3人と同居していた日本名・石井貴久美容疑者の生活保護費の基準額は毎月29万円。
働いて収入があると、基準額から収入分が差し引かれるため、日本名・石井貴久美は、より金額の低い喫茶店で働いていたように偽装したとみられる。
同署によると、日本名・石井貴久美はこの喫茶店の常連で、レジに置いてあった印鑑を勝手に使い、給与明細書を偽造したという。
昨年6月に市が課税調査した際に日本名・石井貴久美の不正が発覚。
同8月に日本名・石井貴久美を刑事告訴していた。