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🏥 鹿児島病院・医師


No.10158253
#21
【県立姶良病院・5代目院長・山畑良蔵の人生 ①】

小中高、ずっとバカにされて育つ。だってバカだし、あのルックスだから。

ただし幸い、良蔵は「バカだけど学校の勉強はできる」タイプだった。

そのお陰で鹿大医学部に進んだ良蔵、だがそこでも「自分には臨床の才能が全くない」「医師免許を取っても医者としては多分使いものにならない」現実に直面する。

良蔵、そこで精神科を専攻し院に進む事にする。臨床ダメなら医学研究者に逃げる事にしたのだ。

しかし、良蔵はそこでもやっぱり使いものにならなかった。バカだから。

良蔵に出来たのは研究用のラットに注射を打つ事だけだった。
それで書いたのが博士論文「ラットにおける抗精神病薬の効果に関する実験生理学的研究」なる「ラットに注射さえ打てれば誰でも書ける」スカスカ論文だった。

当時の鹿大の精神科教授も良蔵には匙を投げた。
「キミは姶良病院に行きなさい」片道切符は教授なりの親切だった。「あとは適当に他の病院に移るなり開業するなりしなさい」と・・・。

だが、良蔵を引き取る病院などなく(だってバカだから)、もちろん開業する勇気もなかった。
もちろん片道切符では鹿大には戻れなかった。

鹿大教授からは完全に見放された良蔵、だが姶良病院に居座って「院長達、鹿大教授、県の役人達」にゴマをする事に活路を見出す。本来は院長がやるべき雑仕事まで良蔵は引き受けた。

部下の看護師達も内心では良蔵の事などバカにしていたが、ただしそこは医者である。
表向きは良蔵の事を「センセイ」として尊重してくれる様になった。

今まで何処に行ってもバカにされてきた良蔵にとって、片道切符で島流しされた姶良病院は実は大変に居心地のいい場所になっていた。


[ 匿名さん ]
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