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🛁 宮城風俗・お店


No.5898315
合計:
#624
 時に元禄十五年十二月十四日、江戸の夜風をふるわせて

響くは山鹿流儀の陣太鼓、しかも一打ち二打ち三流れ、

思わずハッと立上り、耳を澄ませて太鼓を数え

「おう、正しく赤穂浪士の討ち入りじゃ」

助太刀するは此の時ぞ、もしやその中に

昼間別れたあのそば屋が居りわせぬか、

名前はなんと今一度、逢うて別れが告げたいものと、

けいこ襦袢に身を固め、段小倉の袴、

股立ち高く取り上げて、白綾たたんで

後ろ鉢巻眼のつる如く、なげしにかかるは先祖伝来、

俵弾正鍛えたる九尺の手槍を右の手に、

切戸を開けて一足表に踏み出せば、 天は幽暗地は凱々たる白雪を

蹴立てて行手は松坂町・・・・・・


[ 匿名さん ]

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