山形新聞１月１３日（土）１９面
「生徒いじめる原告目撃」との書面提出
酒田・自殺巡る投稿訴訟
酒田市内の中学校で２０２１年２月に女子生徒＝当時（１３）＝が自殺した問題をめぐり、インターネット掲示板で、根拠なくいじめの加害者と名指しされた生徒たちが、投稿者に損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続が１２日、地裁鶴岡支部であった。被告のうち１人の少女側が「原告が（自殺した）生徒をいじめているのを目撃した」と主張する準備書面を提出した。
原告の代理人によると、準備書面では、原告や他の生徒が教室内で、自殺した女子生徒をあだ名で読んだり、嘲笑したりするのを見たとする内容だという。原告側は今後、詳細な事実確認を求める準備書類を提出する。
自殺した女子生徒の保護者が被告となっている訴訟では、被告側が原告生徒たちが、いじめをしていたことを述べる証人を立てることを検討しているという。
訴訟は、自殺した女子生徒の保護者と、市内の少女２人を相手取り、それぞれ別の訴訟として３件提訴されている。
