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📖 創作・携帯小説


No.8856215
#289
>>288
早く仕事を終わらせて、ギリシア彫刻のように清巌な彼女の裸体を見たいなあなどと考えていると、現場監督補佐の1人が慌てた様子で駆け寄ってきた。
『何かあったか?』
『それが、子供の骨が見つかったんです』
空襲に晒された新宿で、地中から遺骨が見つかるなど枚挙に暇がない話だった。どうせ孤児のお骨だろうと思っていたが、発見されたのは傷のない綺麗な幼児の全身骨格だった。
『これは可愛らしい仏さんだな』
『如月さん、警察に届けた方がいいんでねぇか』
如月は少し思案したが、届け出手続きの煩雑さより隠蔽の危険性を恐れ、預けることにした。この骨は、戦争中の不運な子供の亡骸だと思っていた。しかし一週間の後、警察はこの遺骨が14年前に山梨県から失踪した女児八雲紗夜であるとの鑑定結果を出した。


[ 匿名さん ]
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