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【宮城】東北“恐怖の7番”植木弾 昨夏4番で甲子園2安打

2017年7月17日9時0分 スポーツ報知

◆全国高校野球選手権宮城大会 ▽2回戦 東北7−0泉館山=8回コールド=(16日・コボパーク)

 宮城では2回戦8試合が行われ、前年覇者の東北は植木利久内野手(3年)の左越え3ランなどで泉館山に7—0で8回コールド発進した。

 強く振り切ったバットから、心地よい手応えが伝わってきた。植木の視線の先で、打球がフェンスを越える。1点リードで迎えた6回2死二、三塁、試合の流れを大きく引き寄せる、高校通算21本目の左越え3ラン。公式戦4号となる一発を「単打でいいから1点欲しいと思っていた。コンパクトで強いスイングを意識しました」と振り返った。

 「恐怖の7番」だ。昨夏は2年生ながら、4番として夏の甲子園出場。初戦で横浜に1—7と敗れたが、4打数2安打と存在感も示した。しかし、我妻敏監督(35)は「ここで打ってほしいというときに力んで、なかなか結果が出なかった」と春の東北大会から7番で起用。重圧から解き放たれた植木は「前は打たなきゃいけないという気持ちが強かったけど、7番になって気持ちが楽になった。悔しさは今もあるけど、自分にしかできないと自信を持って7番を打ってます」とうなずいた。

 5回まで重苦しかった試合も、植木の一発で流れが変わり8回コールドでの快勝。連覇へ上々のスタートを切った。「大会3本が目標。次の試合も、ワンチャンスをものにできるようにやっていきたい」。中軸がつくったチャンスで待ち構える破壊力抜群の7番打者が、相手投手の脅威となる。(山口 泰史)


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