紀平、2度転倒の大乱調「体がガチガチ」
4/13(土) 21:02配信 産経新聞
フィギュア国別対抗戦 女子フリーでジャンプを失敗する紀平梨花=13日、マリンメッセ福岡(撮影・村本聡)
フィギュアスケートの世界国別対抗戦最終日は13日、福岡市のマリンメッセ福岡で行われ、女子フリーで紀平梨花(関大KFSC)は138.37点の5位だった。合計で日本は2位。米国が優勝した。
「(日本チームや会場の)期待はこんなもんじゃなかった…」。演技直後のリンクで、両手を顔の前に合わせた紀平は、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
最終滑走の演技は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)でいきなりの転倒。波乱の幕開けとなった。
コンビネーションで予定していた2本目の3回転半は「自信がなかった」と2回転半に落とした。立て直しに必死だったが、2連続3回転ジャンプも2本目のトーループが回転不足で転倒。138.37点の5位と得点を伸ばせなかった。
今季ここまでの国際大会7戦のうち、3月の世界選手権以外は全てトップと得意にしてきたフリーで2度転倒の大乱調。SPで世界最高をマークした勢いをつなげられなかった要因を、「SP後に体がガチガチになり、足に力が入らなかった」と打ち明けた。
国内の全日本選手権なども合わせて、シニア1年目にして、今大会がシーズン10戦目。疲労が蓄積する体のケアには人一倍気を遣い、シーズン終盤は1日に3時間を費やして体をほぐすなど、自己管理を怠らなかったが、最終戦のフリーで万全の状態に仕上げることができなかった。
「今回の反省点を踏まえて、もっと強くなりたい」。躍進のシーズンに満足はしていない。16歳の視線は来季を見据える。(田中充)