足はつかないし 潮に流される 「助けてっ」と
言いたいが、頭が出たり沈んだり、海水を
飲むばかり。
離れてはいるが楽しそうな声も聞こえるし
遠目にかすかに人も見える。 あー誰もいない。
小学校2年生だったかな 夏休みの話。
“地獄”というよりも なんだか不思議な
感覚だったかなー。 「これはしぬのかなあ…」
走馬灯 なんて余裕はねーよ。真っ白。
偶然ゴムボートのおじさんが通ったらしい。
俺はジジイになったら海打ってる途中で死ぬ
のかな。 走馬灯の代わりに魚群が出てくんだろな。なんかスッゲー嫌だな(笑)
というよりも このままこの先俺は
一体