カッコいい感動的なBGMにダマされない。 ニューヨーカーはそのあたりをシビアに観る気がします。 感動的な(だけの)セリフに持っていかれない。 だから、笑っても不謹慎じゃない。 「でも、ホントのとこはどうなの?」いつだって自問自答している気がします。
木村拓哉が演じる「無限の住人」の浪人、万次は、不老不死。 死にたくても死ねない、と言う役です。
なので、当然ですが、相手が300人でも、結果、300人の死体が転がる。 その圧巻さ、漫画調な絵からまず爆笑をとってました。
死んだ妹に生き写しのヒロインとのやりとり。 お兄ちゃん!(Brother!)と呼ばさせるか、兄様!(Big Brother!)と呼ばせるか、延々言い合ってるシーン。
日本ではすすり泣く声も聞こえてきそうです。 死体が転がってる場所で、ほぼ初対面同士のおっさんと小娘が、なにやってんだと、ここでもまたニューヨーカー達、大爆笑。
それ以外でも、日本ではいわゆる「感動的」なシーンでも、ところどころ、笑い声が聞こえてきました。 中には手を叩いて喜ぶ観客もいたくらいでした。