先ほど祖母が亡くなりました…
都内の勤め先で故郷の津波被害を知ったが地震で家族とも連絡がとれずにいた
家族の安否を確認後
故郷の両親と兄夫婦の携帯に連絡をするがいくら電話をしても繋がらない
翌日福島の提携会社から社用車を使用しても良いと連絡があり都内から福島まで自家用車で行き車を乗り換え故郷に向かった
近くまで車で入りバックとリュックを背負い徒歩で何とか故郷の町に入った
そこで見た光景…
生まれ育った故郷が無くなっていた
私の実家が建っていた場所も瓦礫の山で町全体が壊滅状態
まだ火事で所々燃えている中
避難所を周り親族を探した
高台にある小学校に兄夫婦を見つけ無事を確認し喜んだ
両親が祖母と一緒に違う場所の避難所にいると聞いてそちらに向かった
両親も無事だったが持病がある祖母の容態が非常に悪くこのままでは死んでしまうと確信した為 祖母を背負って故郷を脱出した
何とか車まで運び親族の家に向かい到着後急いで病院に向かった
医者にもう手の施しようがないと言われ親族の家に祖母を連れて帰った
祖母が弱った声で私を呼び故郷に連れ帰ってくれと…
死ぬのなら故郷で死にたいと言われ親族の車を借りまた故郷に向かった
祖母を背負い山道を歩きもう少しで故郷の町に入る所で降ろしてくれと言われ足を止めた
苦しいはずなのに
優しい笑顔で私に向かい弱々しい声でこう言った
ばあちゃんが死んだ後
復興して綺麗になった町の写真を墓に飾ってくださいと…
そのまま眠るように逝きました
誰しもが生まれ育った故郷は自慢であり美しい思い出があります
今回の地震と津波により沢山の方が被災に遭い大切な家族や友人等が亡くなられました
自分に今、故郷の復興に何が出来るのかを真剣に考えています
支援や救助活動等
多くの方々のご厚意
ご尽力に心から感謝するとともに1日もはやく美しい故郷が復興でき祖母の墓前に写真を添えられる事を願っています…